紅花読書会

山形市内で紅花読書会を開催しています。深く楽しく本について語り合います。

【開催レポート】詩と魂の行方 ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』を読んで

12月22日(日)、やまぎん県民ホールで第7回紅花読書会を開催しました。

雪が降り頻る中の開催でしたが、会場では熱いトークが繰り広げられました!

今回の参加者は、初参加の方を2名お迎えして全員で4名での開催となりました。

 

まず自己紹介と本を読んでの感想をお聞きしました。

 

その後、フリートークです。

気になったことや思ったことを話し合います。

以下の点が話題となりました。

 

両性具有

美しい比喩と連想

衣服と性別

時間と空間

時代精神

植民地

異世界転生

フリーレン

日本の女性作家の台頭

男性の選択の少なさ

詩と魂

 

様々な観点からオーランドーを媒介とし、終始賑やかに語り合いました!

抗いがたい時代精神に、私たちは迎合したり、厭世的になったりせずに、どう生きたらいいのか?

オーランドーは300年間、詩を書き続けた。

オーランドーはその詩を常に胸に抱えていた。

詩はオーランドーにとって自己の魂だったと考えられる。

そして、「自己実現」という安易な生き方ではなく、詩作を通して「現在」の自分であり続ける不断の営みがオーランドーにとって生きることであった。

だから、私たちも詩を作るというわけではないが、ときどき外在的な時代精神を脇に置き、自分の心の奥底の声を聞くことで、自由と歓喜を見つけることができるのではないだろうか。

 

1時間30分があっという間に過ぎてしまい、少し延長してしまいました。

もう少し時間を伸ばしても良いのかもしれません。

 

ご参加してくださった皆様、ありがとうございました!

記念撮影を忘れたので、私のウルフ本とオーランドーの訳者違いの2冊。

 

次回の課題本は市川沙央『ハンチバック』です。

2025年1月25日(土)午後1時30分〜午後3時

川西町フレンドリープラザ きまぐれBook Cafe

ご参加お待ちしております!

#読書会