日常文庫@紅花読書会

日常に関すること。山形市で紅花読書会を開催しています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

蒔田備憲『難病カルテ-患者たちのいま』

1年後、重い貧血症状をきっかけに入院した。「関節リウマチ」と判明した。「お年寄りの病気」だと思っていた。口をついて出た言葉は、「なんで私が?」。 p292 『難病カルテ』には、68人の難病者の暮らしや生き方が書かれている。難病者の暮らしや生き方は多…

G・サーサス/H・ガーフィンケル/H・サックス/E・シェグロフ著 北澤裕/西阪訳『日常性の解剖学—知と会話—』

『日常性の解剖学』は「エスノメソドロジー」と「会話分析」の基本文献である。 下記の4つの論文が収められている。サーサス以外の論文は、なかなか読むのに骨が折れるので、『ワードマップ エスノメソドロジー』を読んでから読むとおもしろく読めるだろう…

P.ウィンチ『社会科学の理念−ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究』第2章

久しぶりのUPです。第2章を簡単にまとめました。私がわかりにくいと感じたウィンチの例や文は、適宜すこし変更しました。もし理解が間違っているところがありましたら、ご指摘頂けると嬉しいです。 社会科学の理念―ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究 作者…

ピーター・ウィンチ『社会科学の理念−ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究』第1章

第1章の概要 『社会科学の理念』におけるウィンチの目的は、次のような考え方を批判することにある。社会科学は、まだ哲学の影響から抜け出せない未熟な状況にあり、社会科学が進歩するには、哲学の方法ではなく、自然科学の方法に従わなければならない(Win…